「IT実務のアンチパターン」シリーズで二冊、「デザイナーはどうやって作るか」「完成しない人への処方箋」の4冊を書きました。
「IT実務のアンチパターン」というシリーズは自分が仕事の中で遭遇した失敗談を振り返って抽象的に分析し、関連図書を調べて、教訓にしたシリーズです。「本当はもっと上手くやれるはずだったが、葛藤や勘違いがあり、上手くできなかった。悔しい」という気持ちがあったので、この悔しさが再生産されないように、知見を共有した本です。ちなみに、最初は勤務先企業の勉強会で発表した教訓集で評判が良かったので、練度を上げて同人誌にまとめてます。
「デザイナーはどうやって作るか」は、デザイナーの友人の「デザイナーという仕事をもっと多くの人に知ってほしい」という想いを受けて共著で書いたものです。最初は編集や執筆マネジメントを依頼されたのですが、自分が手を動かさないのは好きじゃなかったので、「エンジニアの視点からもデザイナーの仕事を説明する」というテイストを追加して、共著で書いて一冊にまとめました。執筆にあたり、友人デザイナーの勤務先の社長にレビューしてもらったり、同人誌だけどちゃんと作ることを意識したものになりました。
「完成しない人への処方箋」は、完成させる、ということに対して、思うことを書いた同人誌です。自主的に何かを創作する際、完成させることはなかなか難しい活動になります。産みの苦しみという言葉がありますが、音楽にしても、本にしても、ソフトウェアにしても、自主的に制作している場合、「完成した」という状態を作るのはなかなか難しいですね。完成させられないことに悩んでいた私が、音楽や本、ソフトウェアを自主的に作れる様になってきたことを踏まえて、その間にある考えを述べた同人誌です。